ご存知ですか、大同高校の先輩が小説の主人公になっています!

主人公は、昭和363月に当時の大同工業高等学校定時制課程電気科を卒業された石井次郎さん。ビジネス界で成功を収められた石井さんが実名で登場され、その波乱万丈の半世紀が小説となっています。

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


book

佐藤正明著『望郷と決別を−中国で成功した男の物語−』(文春文庫)

 

本校卒業後、精密機械加工企業に勤められた石井さんは、20歳の時にドライバーとピンセットをもってヨーロッパに修行に出られます。デンマークのコペンハーゲンでカメラ会社に勤め、そこでユダヤ商法の経営法を身につけられるとともに、海外放浪に出て落ちこぼれた日本人学生の支援活動にも当たられました。その時に学ばれたのが、次の考え方でした。

「礼を返すのは直接恩になった人だけではない。返すのは誰でもいい。困っている人に救いの手を差し延べなさい。救いの手を差し延べるのは順送りなのだ」

帰国後、日本企業に勤め、その香港法人に出向されると、日系企業の日本語養成機関のような役割を担われたり、テクノセンターを設立して零細企業の中国進出をバックアップされたり、日本人学生のインターンシップ受け入れを始められるなど、他人のために大活躍をされます。

挫折、苦労、奉仕、そして成功。石井さんの生涯が本になっています。ぜひご一読を!