大同News
Vol.18-No.63 2025.12.25【進路指導部】名古屋鉄道×名鉄バス 職業見学会に参加しました
12月13日(土)に実施された「名古屋鉄道×名鉄バス 職業見学会」に本校生徒9名(1・2年生)が参加しました。
午前中は名古屋鉄道教習所にて、名古屋鉄道株式会社の会社概要の説明、職種の紹介、車掌・運転士のシミュレーター見学、技術体験会が行われました。安全・安心・安定輸送を実現するために、「土木・車両・電気それぞれが安全の基盤を作り上げ、最後に運輸にバトンを渡すことで初めて列車の安全で快適な運行が実現される」との説明があり、土木と電気の方から詳細な職業紹介をしていただきました。勤務形態、キャリアアップについても説明があり、具体的に働く姿をイメージすることができました。また、土木・電気の両部門では、業務の効率化を図るため、DX化も進めているとのことでした。福利厚生も進め、女性も安心して働ける環境作りを進めていることもうかがえました。
シミュレーターの見学・体験では、多くの人の命を預かる責任の大きさを感じました。
土木部門の技術体験会では、実際に使用する大型保線機械に乗せていただき、作業も体験させてもらえました。また、電気部門では、踏切、信号、電線など実物を用いて分かりやすく説明していただきました。若手の社員の方のお話も伺うことができたことも大きな収穫でした。
余談ですが、見学会の中でレールに「DAIDO」の刻印を見つけたときに、愛知県に本社のある身近な会社で作られたレールが使われていることに親近感を覚えました。
昼食後、名古屋駅まで電車で移動しました。様々な説明を聞いた後では、電車に乗るときに見る光景がいつもと違って見えました。名古屋駅にある名鉄バスセンターから、バスで名鉄バス名古屋中央営業所に移動しました。お迎えのバスは、実際に高速バスで使っている車両で、いつも遠足などで乗る観光バスよりも豪華な内装で、生徒たちは盛り上がっていました。
午後の名鉄バス名古屋中央営業所の見学では、会社概要の説明の後、現役の運転士さんから仕事の内容やなぜこの仕事を選んだのか、仕事のやりがい、将来の目標などについて話をしていただき、ダイヤグラムの作成を体験しました。名鉄バスでは、自動運転実証実験への参画他、AIを用いた乗務員の勤務スケジュール作成など、DX化を進めているそうです。
営業所の見学では、ラウンジ、休憩室、仮眠室、食堂などの施設を見学しました。乗務の疲れを取り、万全な体制で安全運行ができるように、乗務員がしっかりと休める「乗務員ファースト」の姿勢が伝わってきました。創業20周年を記念した特別仕様の高速バス「ARCA(アルカ)」の見学では、ゆったりとした作りの車内や低反発の特別仕様の座席など、いつまでも乗っていたくなるような設備を体感しました。また床下の仮眠室など、普段見ることができない設備も見せてもらえました。
最後に、バスに乗ったまま洗車機体験をしたのち、営業所を後にして、名鉄バスセンタデーで解散となりました。
一日を通じて、鉄道やバスといった公共交通機関は、利用者から見えないところで働く多くの人達のおかげで安全に運行できていることを知ることができました。「あたりまえ」だと思っていたことは、実は多くの人が支えているから成り立っているのだと。また、そこで働く人達の、仕事に対する誇りや情熱を感じることができました。
生徒たちにとって今後の進路選択を考える上で多くの貴重な経験をすることができました。今回このような機会を提供していただきました、名古屋鉄道と名鉄バスの関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
